大学院教育

 大学院は博士課程前期2年(修士)と博士課程後期3年(博士)からなります。現在、地学専攻には、8つの「講座」と1つの「分野」が設置されており、外部機関とも連携・協力しながら研究を進められる環境が整っています。大学院では各講座内に設置された研究グループの中で複数の教員の指導を受けながら、それぞれの研究分野で最先端の独創的な研究を進めます。

 多くの大学院生がこの期間に、海外でのフィールド調査や海外の研究機関での実験や分析のための短期~中期滞在を経験します。中には国際的な研究プロジェクトに参加して活躍する学生もいます。また、得られた研究成果を国際学会で発表したり、論文にまとめて国際的な科学誌に公表したりします。

 博士課程後期の学生の中には、日本学術振興会の特別研究員に採用され、経済的支援と研究費を獲得して研究を進める学生も多くいます。また、本専攻は環境・地球科学国際共同大学院プログラム変動地球共生学卓越大学院プログラムへ参画しており、博士課程後期のプログラム生は経済的なサポートなどを受けながら研究を進めることができます。これらのプログラムでは、毎月18−20万円程度の生活費に相当する返還不要の奨学金(給付型奨学金)の給付に加え、海外での研究留学費用の支給や、企業との共同研究やインターンシップの機会の提供など、博士課程後期に進学する学生の研究や学習を総合的に支援します*(一部、博士前期課程から参加可能です)。さらに、学内の他の支援プログラムも含めると、地学専攻の大部分の博士課程後期学生が経済的なサポートを得て研究を進めています。

 このように、研究に集中できる環境の中、先端的研究を進める教員の指導のもと、国内外の研究機関の研究者とも連携を広げ、世界をリードする最先端の研究を進めることができます。世界で活躍するアカデミア人材や専門性を活かした産業基盤を担う優秀な人材の育成・輩出において、当専攻は長年重要な役割を果たしています。

*各プログラムの毎月の支給額や活動内容などの詳細については、理学研究科HPの大学院プログラムの説明を御覧ください。


修了後の進路

博士課程前期で修士の学位を取得した学生は専門性を活かして、官公庁や地質・資源・エネルギー・材料関連のインフラサービスや製造業、ソフトウェア関係、金融、商社、マスコミなどの民間企業へ就職し、幅広い分野で活躍しています。また、一部の学生は博士課程後期に進学し研究を突き詰めて「博士号」を取得し、国内外の大学の教員や国公立研究機関や民間企業の研究者に就き、研究の第一線で活躍しています。

卒業後の進路の詳細(修士卒)

卒業後の進路の詳細(博士卒)

先輩からのメッセージ