沿革

年月主な出来事写真
1907 年(明治 40 年)6 月東北帝国大学創立(勅令第 236 号、明治 40 年 6 月 22 日公布、同年9 月 1 日施行)
1911 年(明治 44 年)1 月東北帝国大学理科大学開設(文部省令第 35 号)
1911 年(明治 44 年)4 月東北帝国大学理科大学に地質学科を設置し、地質学第一講座、地質学第二講座および地質学第三講座が置かれる(勅令第 47 号)。
1912 年(大正元年)9 月授業開始、教室開設の任にあたった矢部長克教授の欧米留学のため他学科より一年遅れての開講(文部省令第 10 号)
1912 年(大正元年)11 月東北帝国大学理科報告 第二輯(地質学)が創刊
1915 年(大正 4 年)7 月地質学科から第一回卒業生 5 名がでる。
大正5年の地質学科の校舎

1915-1916年ごろの写真
(左から3番目が初代教授・矢部長克)
1919 年(大正 8 年)4 月理科大学は理学部となる(勅令第 13 号)。
1919 年(大正 8 年)4 月理学部に地質学三講座が置かれる(勅令第 16 号)。
1920 年(大正 9 年)7 月学位令公布(勅令第 200 号)
1921 年(大正 10 年)4 月地質学科が地質学古生物学科と岩石鑛物鑛床学科に分離。地質学第一講座を地質学講座に、同第二講座を岩石鑛物学講座に、同第三講座を鑛床学講座とする申し合わせがなされる(大正 9 年 12 月 7 日付け)。
1921年(大正10年)6月東北帝国大学理科報告 第三輯(岩石学、鑛物学、鑛床学)が創刊
1921年(大正10年)6月東北帝国大学理学部地質学古生物学教室研究邦文報告が創刊
1922年(大正11年)8月地質学古生物学科と岩石鑛物鑛床学科の分離設立が公式に発令され、新設の古生物講座を含めた四講座が理学部に設置される(勅令第364号)(学内公式記録では大正13年8月)。地質学古生物学科は、地質学講座と古生物学講座との2講座体制となり、岩石鑛物鑛床学科は、岩石鑛物学講座と鑛床学講座の2講座体制となる。
当時の巡検中の様子
1927年(昭和2年)10月岩石鑛物鑛床学科に石油鑛床学講座が増設される(勅令第306号)。
1940年(昭和15年)12月地質学一講座が増設され(勅令第899号)、地質学講座が地質学第一講座、新設講座は地質学第二講座となる。
1934年 一年生測量実習
1944年(昭和19年)1月岩石鑛物鑛床学科に油田機構学講座が増設され(勅令第9号)、4講座体制となる。
1945年(昭和20年)4月地理学講座が新設(勅令第372号)(公式記録は6月)
1946年(昭和21年)4月地理学科を設置
1947年(昭和22年)10月東北帝国大学は国立総合大学として東北大学に改称される(政令第204号(国立総合大学令))。
1948年(昭和23年)6月油田機構学講座を石油鑛床学講座に合併して水成鑛床学講座と改称する。岩石鑛物学講座を鑛物学講座と岩石学講座に分離する。
1949年(昭和24年)4月福島県耶麻郡翁島村に附属開発地理学研究所を開設
1949年(昭和24年)5月国立大学として新制の東北大学が設置され(法律第150号(国立学校設置法))、理学部地学系学科の地質学古生物学科(3講座)、岩石鉱物鉱床学科(4講座)、地理学科(1講座)は、それぞれ地学科地学第一、地学科地学第二、地学科地学第三と改称される。
1949-1950年頃
1952年(昭和27年)3月東北帝国大学理科報告 第七集(地理学)が創刊
1953年(昭和28年)4月大学院理学研究科が設置される(政令第51号)
1953年(昭和28年)4月地学科地学第三を地学科地理学と改称(省令9号)
1953年(昭和28年)5月理学研究科に地学専攻が設置される(文部省告示第41号)。
1950年代 二枚貝化石の講義
1954年(昭和29年)9月文部省令第23号により、理学部に置かれる講座の種類および数が定められた。地学科地学第一には地質学2講座と古生物学1講座が、地学科地学第二には岩石鉱物学2講座と鉱床学2講座が、地学科地理学には地理学1講座が設置された
1950年代 雪の大学正門

1957年 泉ヶ岳新入生歓迎会

1957年 岩鉱教室竜の口巡検
1961年(昭和36年)4月地学科地理学に地理学第2講座増設(文部省令第8号)
1964年(昭和39年)4月地学科地学第一は、地質学・地史学・古生物学の3講座に、地学科地学第二は、鉱物学・岩石学・金属鉱床学・石油鉱床学の4講座に、地学科地理学は、人文地理学・自然地理学の2講座と定められた(文部省令第3号)。
1969年(昭和44年)4月青葉山キャンパスの地学棟が完工し、片平から移転
完成間もない青葉山キャンパス
1979年(昭和54年)5月附属開発地理学研究所が猪苗代町芹沢に移転
1992年(平成4年)4月地学科地学第一(3講座)と地学科地理学(2講座)を統合して地圏環境科学科(5講座)を設置し、地質学講座・地史学講座・古生物学講座を、それぞれ地殻進化学講座・地圏環境進化学講座・生物系統進化学講座に、人文地理学講座・自然地理学講座を、それぞれ人間環境地理学講座・自然環境地理学講座に改称。また、地学科地学第二を地球物質科学科と改称し、金属鉱床学講座と石油鉱床学講座の両講座が資源地球化学講座および地球惑星物性学講座となる(文部省令第9号)。
1993年(平成5年)4月教養部が廃止され(文部省令第11号)、教養部の地学および地理学関係の教官は理学部所属となり、暫定的に基礎地学講座を組織
1994年(平成6年)6月理学研究科の大学院重点化整備に伴い、公式名称が東北大学大学院理学研究科地学専攻に改められる。地質学関係3講座は「地圏進化学講座」、地理学関係2講座は「環境地理学講座」の2つの大講座に再構成され、専担講座「環境動態論講座」が新設される。地球物質科学科の小講座が改組されて、大講座である「地球物質科学講座」(鉱物学分野、岩石学固体地球化学分野、資源環境地球化学分野、地球惑星物性学分野、地殻化学火山帯地質学分野の5分野体制)と専担講座の「比較固体惑星学講座」となる。
1995年(平成7年)4月理学部の大学院重点化に向けた改組が全面的に完了し、大学院教育・研究を主な目的とした大学院大学に移行
1995年(平成7年)10月理学部自然史標本館開館
開館時の標本館

化石展示コーナー
1996年(平成8年)4月工業技術院地質調査所との間に大学院の地圏物質循環学連携講座と地球内部反応連携講座を設置
1996年(平成8年)5月東北アジア研究センターが設置され、同センターに配置された地球化学研究分野が地球物質科学科の協力講座となる。
1998年(平成10年)4月総合学術博物館の組織を設置(文部省令第21号)
2002年(平成14年)4月地球物質科学講座を地球惑星物質科学講座に改称
2003年(平成15年)4月環境科学研究科開設
2003年(平成15年)10月地学棟耐震補強・改修工事完了
2003年(平成15年)地学専攻・地球物理学専攻および環境科学研究科の環境科学専攻が中心となった拠点形成プログラム「先端地球科学技術による地球の未来像創出」が、「21世紀COEプログラム」に採択される。
2004年(平成16年)4月国立大学の法人化に伴い、国立大学法人東北大学となる(法律第112号、国立大学法人法)。
2007年(平成19年)東北大学創立100周年
2008年(平成20年)地学専攻・地球物理学専攻および環境科学研究科の環境科学専攻が中心となった拠点形成プログラム「変動地球惑星学の統合研究教育拠点」が、「グローバルCOEプログラム」に採択される。
2009年(平成21年)12月開発地理学研究所を廃止
2011年(平成23年)9月理学部開講100周年
2012年(平成24年)12月自然災害学講座(協力講座)を創設
現在大学院理学研究科地学専攻は、地圏進化学講座・環境地理学講座・地球惑星物質科学講座・環境動態論講座・比較固体惑星学講座の5講座と、地殻化学講座(東北アジア研究センター)・自然史科学講座(学術資源研究公開センター)・自然災害学講座(災害科学国際研究所)の3つの協力講座、および地圏物質循環学(国立研究開発法人産業技術総合研究所)・地球内部反応(国立研究開発法人の産業技術総合研究所、海洋研究開発機、宇宙航空研究開発機構)の2つの連携・委嘱分野で構成される。