学部教育

理学部・地球科学系に入学後の最初の1年半は、川内キャンパスで全学共通科目である基盤科目・先進科目・言語科目・学術基礎科目を履修し、専門領域へ進むために必要な一般知識や素養を広く身につけます。その後、2年生の後期から各自の興味や希望に応じて「地圏環境科学科」と「地球惑星物質科学科」のいずれかに分かれて所属します。「地圏環境科学科」へ進んだ場合は、3年生の夏に「地圏進化学コース」と「環境地理学コース」へさらに分かれます。それぞれの興味や関心を追求し、専門性を深めてゆくためのカリキュラムになっています。

地圏環境科学科のカリキュラム

 入学後1年半の間に、すべての学問の基礎となる広範な自然科学(数学・物理・化学・生物・地球科学)と人文社会科学の素養を、講義や実験を通して身に付けます。学科配属後の2年生後期からは、地球科学系の専門科目、とくに「地圏」を研究していく上で必須となる地質学・層序学、古生物学、地理学に関する基礎的科目を学びます。さらに、プレートテクトニクスや地殻、地圏地球環境、生物の進化、都市・農村・経済地理や地形に関する発展的科目が用意されています。地圏環境科学科では、自然観察力を身に付けることを重視しており、講義と有機的に連携した室内・野外実習を多く開設し、積み上げ式の教育を行なっています。3年生の夏以降は、地圏進化学や環境地理学に関する各研究グループに所属し、本格的に研究に取り組むことになります。学部教育の総仕上げである課題研究(卒論)は必修であり、集団指導体制で専任教員が指導にあたります。卒論では、野外調査によるオリジナルなデータの取得、数理モデルを用いた解析、室内での実験、分析機器を用いた試料分析などに加え、先行研究のレビューやセミナーでの研究発表を通して、研究活動の一端に触れることで課題解決能力を磨きます。多くの学生は卒業後、大学院に進学し、さらに深く研究活動を進めていきます。

地球惑星物質科学科のカリキュラム

 4年間の学部教育の最初の1年半で,地球科学の概論と基礎に関する講義と実習に加え、数学・物理・化学・生命科学などを含む全学教育を広く学びます。2年生後期の学科配属後、青葉山キャンパスで本格的な地球科学の専門教育が始まります。地球惑星物質科学科では、鉱物学・岩石学・地球化学などの地球惑星物質科学における基礎的な講義に加えて、地球深部科学や惑星科学、アストロバイオロジーなどの新しい学問に関する講義も行っています。また火山噴火などの自然災害や資源・エネルギーに関する 講義も開講されてます。これらの講義と同時に、鉱物・岩石などに実際に触れて観察する、学ぶための野外実習や機器分析実習,室内実験を履修し、地球・惑星の構成物質や地球の過去・現在・未来についての理解を深めていきます。
 これらの知識や経験を基に4年生では1年間をかけて卒業研究に取り組みます。このように、学部4年間では幅広い基礎から実践的な専門知識を学び、将来、学術界や産業界の先端で活躍するための高度な知識・技術および論理的な思考能力を養います。その後、8割以上が大学院へ進学し、最先端の研究を通して、さらにスキルに磨きをかけます。


卒業後の進路

 学部卒業生の多く(8割以上)が大学院へ進学しています。その他の卒業生は、官公庁やサービス・インフラ関係、製造業、金融関係などの民間会社に就職しています。

学部卒業後の進路の詳細

先輩からのメッセージ