地球の外核に大量の水素が存在する可能性 -世界初、液体鉄中の水素量をその場観察で直接決定-

地球の中心にある核は、主に鉄でできていますが、その密度は純粋な鉄よりも低いことが知られています。
これは、核の中に鉄より軽い元素が混ざっているためであり、その候補のひとつとして「水素」が考えられています。
これは、水素は宇宙に豊富に存在し、高圧下では鉄と結びつきやすい性質を持つためです。
地球の核にどれだけ水素が含まれているかを知ることは、地球の成り立ちを理解するうえで非常に重要です。

本専攻の高橋直生大学院生、坂巻竜也助教らの研究グループは、大強度陽子加速器施設J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)の超高圧中性子回折装置「PLANET」を用いた中性子実験により、高温高圧下で液体鉄に溶け込む水素の量を世界で初めて直接的に決定することに成功しました。
本研究は、地球の核がどのように形成され、どのような化学組成を持つのかという長年の謎に対し、新たな手法で強力な証拠を提供したものです。

本研究成果は、日本時間2026年5月11日18時に英国の国際学術誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。

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