海洋プレートの沈み込み帯では、水を保持した海洋プレートの脱水反応が引き金となって、地震活動や火山活動が誘発されます。
沈み込み帯深部において約11.5重量%と含水量の高い(ローソン石を含む変成海洋地殻「ローソン石エクロジャイト」の形成は、沈み込みが帯における水や微量元素の循環及び地球深部への物質輸送において重要な役割を果たすと考えられています。
一方で、世界の造山帯(注3)においてローソン石エクロジャイトはあまり存在せず、沈み込む海洋地殻の実像やローソン石エクロジャイトの普遍性については多くの議論がなされてきました。
今回、東北大学東北アジア研究センター(兼務 本専攻)の辻森 樹教授とイリノイ大学シカゴ校地球環境科学科のデイビッド・エルナンデス=ウリベ博士の国際研究チームが行った最新の研究により、海洋プレートの沈み込み過程におけるローソン石エクロジャイトの存在条件と、沈み込み帯の成熟に伴う水の保持能力の変化が明らかになりました。
本成果は、2023年7月1日、米国地質学会の専門誌Geologyの電子版にオープンアクセス論文として掲載されました。
詳しくはこちら
