研究グループ一覧

地形学グループ

http://dges.es.tohoku.ac.jp/geomorph/
教授 今泉 俊文 変動地形学、活断層
准教授 平野 信一 地形学
助教 大月 義徳 地形学、自然環境地理学
助教(兼) 岡田 真介

断層の形から地震を探る

断層の形から地震を探る

地震はなぜ“そこ”でおきるのか?それは、活断層がそこに在るからで、1995年の兵庫県南部地震や2003年の宮城県北部連続地震は、活断層から発生した直下型地震です。活断層は、いわば断層のブラックリストです。

私たちは絶えず活断層の分布と活動度の評価をより完全なものにし続けています。

活断層の地下構造はどうなっているのか? それを知るには、地形・地質学的な手法の他に、バイブロサイスなどによる弾性波探査が極めて有効です。図3に仙台の市街地を通る長町ム利府断層の 地下構造を示します。1998年に仙台市愛子付近でM5.0の地震が起きましたが、これは深さ12kmでこの断層が動いたためです。

活断層はいつ動くのか? これは大変難しい問題です。活断層からはその長さに対応した規模の地震がおおよそ一定時間間隔で発生する傾向があります。これら の固有地震の規模と再来時間間隔は、トレンチ調査などで分かります。私たちは、長町ム利府断層の再来時間間隔はほぼ満期に達しており、マグニ チュード7程度の地震が近いと予想しています。

断層の形から地震を探る

地震は活断層のどこで発生し、どこで止まるのか? それは、セグメントやジョグなど、断層の複雑な幾何学と密接に関係しています。私たちはフラクタル幾何 学の方面からこの問題に取り組み、断層のサイズ分布と空間分布を統合的に理解すること、震源核のサイズと本震の規模との関係を導くことに成功しました。

私たちの生活の舞台である大地の成り立ちを知ることは、大変重要です。一例として、海岸平野を取り上げてみましょう。最終氷河期に引き続く温暖化とともに 海面が上昇し、沿岸部が土砂で埋め立てられて出来たのが海岸平野です。そこは人間活動の主要な場ですが、一旦地震に見舞われれば、軟弱な地層によって地震動が2倍ほども増幅されるため、大きな被害を蒙ることになります。地すべり・崩壊・土石流などを含め、地盤の成り立ちは、地圏環境科学科が担当する重要 な分野のひとつです。